老年医学フェロー募集

概要

家庭医療専門医・総合診療専門医または同等の診療技能を有する医師を対象に1年間のカリキュラムにより臨床老年医学を学びます。外来診療や訪問診療の実践を踏まえて教育までできることを目指すフェローシッププログラムです。当プログラムは米国老年医学会の老年医学フェローシップを参考にして作成しており、リハビリテーション、緩和ケア、老年精神医学、施設ケアの4つのコアローテーションから構成されています。

これからの超高齢社会における地域包括ケアシステムでリーダーシップを発揮し多職種と協働出来るこれからの時代に真に必要とされる人材を養成します。
さらに、静岡家庭医養成プログラムの指導医、浜松医科大学、ミシガン大学と協同して研究活動を行うことも可能で研究の指導を受けることもできます。

※後期研修修了後、またはそれに相当するキャリアの医師を対象としています。

到達目標

  1. 高齢者によくある問題に対して老化の生理学的変化を踏まえ解決できるようになる

  2. 問題解決のために様々な職種、専門家と円滑に連携することができる

  3. フレイルに対して高齢者総合機能評価を行い問題の早期発見と要介護を防ぐための予防医療も含めた早期の介入をすることができる

  4. 医療倫理に基づいて医学的適応を判断しより個別な対応をすることができる

  5. がんや非がん疾患の緩和ケアを含めた在宅医療を提供できる

  6. 予後の見通しができ、その段階に応じた家族ぐるみ支援ができる

  7. 認知症患者の診断と治療(BPSDの治療も含む)ができ、本人と家族のQOLを最大限にするための適切なマネージメントができる

  8. 必要に応じて社会資源を活用し、認知症患者を介護する家族全体を支援できる

  9. 老年期うつ病、老年期特有の精神疾患(せん妄、不安、妄想性障害等)について診断、治療を含む適切なマネージメントができる

  10. 高齢者の社会参加を維持させるための包括的な介入ができる

  11. リハビリにおける適切なゴール設定と必要なリハビリについて処方できる

  12. 高齢者の様々な問題に対して多職種と上手く連携して相互に尊重し合う医療チームを形成し解決できる

  13. 老年医学フェローとして学んだことを医学生、初期研修医、総合診療専攻医、多職種、地域住民に教育することができる

フェローシップ内容

週に1日、以下のテーマについて3ヶ月ずつ外部研修を行う。

  1. リハビリ
  2. 緩和ケア・在宅医療
  3. 老年精神医学・老年医学一般
  4. 施設ケア

リハビリ、緩和ケア・在宅医療、老年精神医学・老年医学一般について2週間のブロック研修を行う。上記以外は家庭医療クリニックのスタッフ医師として外来診療と訪問診療、学生、初期研修医、総合診療専攻医への外来・訪問診療等の教育を行う。

研修先や研修の曜日はフェロー本人とローテンションの受け入れ先担当者、老年医学フェロープログラム責任者、所属クリニック所長や指導医と協議して決定する。

これまでの研修先

  • リハビリ:聖隷袋井病院リハビリ科、菊川市立総合病院リハビリ科
  • 緩和ケア・在宅医療:坂の上ファミリークリニック、めぐみ在宅ケアクリニック、北西医院
  • 老年精神医学・老年医学一般:国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)
  • 施設ケア:菊川市内の高齢者施設多数(グループホーム、特別養護老人ホーム、老人介護保険施設等)

募集要項

募集資格 家庭医療専門医・総合診療専門医または同等の診療技能を有する医師
募集定員 2名
研修開始時期 1年間
2020年4月1日から2021年3月31日。

■ ローテーション例
4-6月:リハビリ
7-9月:在宅緩和ケア
10-12月:老年精神医学
1-3月:施設ケア選択
応募書類提出締切 2019年10月31日(木)
応募書類
  1. 募集要項
  2. 願書 兼 履歴書
  3. 志望動機書(Personal statement)
応募方法 所定の書類を郵送または応募フォームにてお送りください
週間スケジュール例 月曜日:AM8:30-12:00 外来 / PM13:30- 訪問診療・振り返り
火曜日:AM8:30-12:00 研修 / PM13:30- 研修
水曜日:AM7:30-8:00 家庭医療科病棟回診 / AM8:30-12:00 外来 / PM13:30- 振り返り・認知症症例カンファレンス
木曜日:AM7:30-8:00 プライマリ・ケアレクチャー / AM8:30-12:00 訪問診療 / PM13:30- Grand Round・研究日
金曜日:AM8:30-12:00 外来指導 / PM13:30- 外来・在宅緩和ケアカンファレンス

外来4コマ、訪問診療2コマ、教育1コマ、研修2コマ、学びや振り返りの機会があります。
月に2度行われる静岡家庭医養成プログラムのGrand Roundでは家庭医療全般、老年医学一般に関するレクチャーやワークショップがあります。
第1、第5木曜日は研究日で、第3木曜日はクリニックの運営や質改善、ガイドライン勉強会、在宅多職種勉強会等があります。
条件・待遇 1.1年目は所属医療機関の有期雇用の常勤(臨時職員)待遇。静岡家庭医養成プログラムの施設に所属して2年目以降は常勤待遇となります。

2.木曜午後は、グランドラウンド(勉強会)、職員会議への参加、または研究日となります。

3.その他、勤務環境の状況に応じて、在宅待機、日当直等があります。

4.費用は自己負担になりますが米国への1〜2週間の老年医学研修も可能です
指導体制 老年医学フェローシップを修了した家庭医療専門医・指導医3名がクリニックでは指導に当たり、各ローテーションにおける目標設定と定期的な振り返りを行い研修目標が到達出来るように支援します。また360度評価を行い、フィードバックします。
修了要件 ・1-リハビリ、2-緩和ケア・在宅医療、3-老年精神医学・老年医学一般、4-施設ケアのそれぞれの分野においてポートフォリオ作成または一般市民への講演会の実施、プログラム内での教育レクチャーのいずれかを行い学習の到達度を評価します。いずれも指導医が指導します。

・年に2回、所属クリニックで360度評価の提出。

・所定の期間の研修を行い、修了要件を満たしたフェローには修了証書を授与します。
問い合わせ先 静岡家庭医養成プログラム事務局
菊川市家庭医療センター内 本杉(研修コーディネーター)
〒437-1507 静岡県菊川市赤土1055- 1
E-Mail: sfm-kikugawa@shizuoka-fm.org
電話:0537-73- 5551