2025年1月23日木曜日にGRが開催されました!
今回は、専攻医の先生2名による振り返りと、当プログラム指導医 松永先生による「産業医学/産業保健」のレクチャーが行われました。
▼専攻医O先生の振返り
外来診療での利己的・利他的行動について考えました。
外来で見ていた患者さんを専門医に紹介した事例をもとに、「経験を積みたい気持ち」と「専門的なケアのための他院への紹介」のバランスをどう取るかがテーマになりました。また、利己的行動と利他的行動は必ずしも相反するものではないこともわかり、患者さん・地域のためにも患者さんに無理のない範囲内で日々の診療をもとに勉強していくことの重要性も確認できました。
▼専攻医H先生の振返り
セックスレスの問題を抱える外国人女性についての発表でした。
まず、言語の壁がありましたが通訳の協力を得ながら情報を集め、妻の抱える不安を知ることができました。一方妻側だけでなく夫側の話も聞くことができ双方のコミュニケーション不足を家庭医としてうまく仲介することができた症例でした。振り返りでのディスカッションの中では、どこまでセックスレスについて踏み込んで聞くか、どのようにすれば相手の気持ちやプライバシーに配慮して質問できるかなど、活発に議論することができました。
▼松永先生レクチャー
実際に先生が産業医を取得された際の体験談を交えながら、産業医学についての知識を学ことができました。知識としては、産業医が労働環境での管理等基本的な事項から、歴史、実際の現状や働き方まで、学ぶことができました。
また、長時間労働やメンタルヘルス問題の増加といった現代の産業保健の課題にも触れられました。日々診療していく中で触れることが多い課題でもあるので「働く人の健康を支える」という視点を持つことで、日々の診療の中でも新たな気づきがありそうだと感じました!