★GR(レジデントデイ)ダイジェスト★
12月9日(木)にGR(グランドラウンド、俗に言うレジデントデイ)を行いました。
専攻医1名の振り返りと静岡家庭医養成プログラム(SFM)一期生で現在は高知大学医学部家庭医療学講座特任准教授の新井大宏先生に状況対応型リーダーシップについてレクチャーしていただきました!
今回のGRは新型コロナウイルス感染が落ち着いてきたため久々の現地+オンラインのハイブリッド開催でした。
専攻医振り返り『不登校への対応』
クリニック外来で診た不登校の患者さんの症例を発表してくれました!継続的な外来診察で身体疾患や精神疾患、発達障害などの医学的な要因を鑑別しつつ、患者さん・家族との信頼関係の構築や周囲の人・環境の調整など多岐に亘るアプローチが大切であることを学びました。
ガイドラインではアプローチ方法のフローチャートが示されていましたが、個人個人によって状況が違うため実際の対応は画一的ではなく患者さんに寄り添った診療がとても大事だと感じました。
『英国で学んだ医学教育〜状況対応型リーダーシップ』
高知大学医学部家庭医療学講座特任准教授 新井大宏先生
新井先生はSFM一期生であり、我々SFMレジデントの偉大な大先輩です!
今回は森町家庭医療クリニックにご来訪くださりレクチャーしていただきました。
リーダーシップには4つの基本的なスタイルがあり、
①指示型(S1;Directing)
②コーチ型(S2;Coaching)
③援助型(S3;Supporting)
④委任型(S4;Delegating) に分けられるそうです。
教えられる側(フォロワー)のスタイルもその習熟度に応じて4段階(R1〜R4)あり、リーダーとフォロワーのスタイルが合致していると学習意欲や教育効果が高くなります。逆に互いのスタイルがずれていると成長や意欲を削いでしまう原因になりかねません。
これまでは教えられる側に立つことが多かったですが、今後はクリニックに研修に来る学生さんや初期研修医の先生方に教える場面が増えてくるので自分の“教える側"のスタイルを意識しながらより多くの学びを提供できればと思いました。
★次回予告★
12月23日(木)
・専攻医による振り返り
・スペシャルGR 国立がん研究センター 高橋都先生
『がんサバイバー』
を予定しています!