6月8日のGRはスペシャルレクチャーの日でした。
磐田市立総合病院の寺田先生をお招きした講義をはじめ、お2人の専攻医の振り返り発表と、今回も充実したGRとなりました。
専攻医K先生からのダイジェストを紹介いたします!
----------------------------------
①:磐田市立総合病院
寺田先生「EBM」
磐田市立総合病院寺田先生から日常診療で困った時のEBMについて教えて頂きました。
PICO、PECOで問題の定式化、Up to dateでの読み方など、PubMed、Google Scholarで原著論文を探すときの検索の仕方、批判的吟味とはどうやるのかなどをパソコンでの実演を通しながらわかりやすく説明してくださいました。
恥ずかしながら知らなかったこともあり、目からうろこの情報が多い講義となり、これからの診療にさっそく使っていきたいと思いました。
②:専攻医N先生
「支援を受けられず疲弊している孤立女性への地域資源を用いた介入症例」
専攻医N先生が周囲から支援を受けられず孤立している女性に対して、患者さん周辺の環境などの整理を行い、共感的態度で対応した症例を共有していただけました。
患者さんが支援を受けられるよう関係各所と連携し協力して診療を行っていくのはN先生が家庭医として着実に実力を上げていることがわかりました。自分もこんな風に的確に社会的処方ができるように、日々研鑽していきたいと思いました。
考察では社会的つながりが少なくなる原因を取り扱った論文を複数上げて頂きました。その中でもSNS、特にtwitterのような一方向性のツールが孤独感を増す可能性があることは大変興味深かったです。
③:専攻医K先生
「不登校、不眠の症例について」
専攻医K先生から人間関係に問題があり、進路や将来への不安から精神的不調を認めるようになり、本人や関係者の話を傾聴しながら対応した症例を共有していただけました。
K先生がどのようにマネジメントすべきか苦悩する姿が目に浮かぶ困難な症例でした。
家庭医としてこの症例をどのように分析し対処するのか参加者たちでGoogle formなどを用いつつ活発な意見交換が行われました。
患者本人だけではなく、多角的な視点を持ってアセスメントするのとどういった支援や周囲の関りがあるのか、多くの学びや気付きを得る症例でした。