★GRダイジェスト★
11月25日(木)にGR(グラウンドラウンド、俗にいうレジデントデイ)を行いました!
今回は専攻医2名による振り返り発表と当プログラムを終えられた先輩医師によるポートフォリオ作成体験談でした。
以下、ダイジェストです。
①終末期医療のエビデンスとストーリー
家庭医療専門医研修では、症例を通して経験したことを振り返り省察を深めていくプロセスが重要視されます。その過程を記録した物をポートフォリオと呼び、研修期間中に作成することが求められます。今回は、専攻医1年目の時に病棟研修中に経験した末期癌患者さんの終末期ケアを題材にポートフォリオを作成する過程を専攻医に共有してくれました!またリアルタイムでSFM内からフォードバックを募り更なるブラッシュアップに繋げられていました。
今回の発表がプログラム内の専攻医がポートフォリオ作成の1歩目を踏み出す強力な先駆けとなってくれることでしょう!!
②更年期女性のみかた
ややもすると不定愁訴と片付けてしまいがちな更年期症状ですが、女性のライフサイクルを理解する上では非常に重要なホルモン変動による症状です。その多彩な症状から、産婦人科以外の診療科に相談されるケースも多い上に、ライフサイクルも考慮した家族志向型ケアなど包括的なアプローチを要する難しい問題です。しかしながら女性医療も守備範囲とする家庭医の腕の見せ所なのかもしれません。
今回は指導医との書籍執筆の過程で学んだ上記テーマの診断から治療までを体系的にまとめられた学びポイント満載の発表でした!
③先輩医師によるポートフォリオ作成体験談
今年SFMのプログラムを修了し、先日専門医試験にも合格された先輩方よりポートフォリオ作成の体験談をご教示いただきました!
失敗談や反省談を含めたしくじり先生(実に立派な尊敬すべき先生方です)による後輩たちへのメッセージが散りばめられた暖かい愛情に溢れる発表でした!
その症例を経験した自分にしか書けないOnlyOneのポートフォリオを作るためには、症例を経験した刹那に生まれた感情、思いを新鮮なうちに書き留めておくことが重要であると教えていただきました。
診療所に寝泊まりしてポートフォリオを作り上げたど根性ガッツ体験談も共有していただき身の引き締まる思いになりました。
先輩方、お忙しい中本当にありがとうございました!
このように、SFMは家庭医療学をみんなで楽しく学び、実践しています。ご興味のある方はぜひご連絡ください!(専攻医K)
【次回予告】
12月9日(木) 専攻医2名による振り返り発表
<スペシャルレクチャー>
浜松医科大学産婦人科家庭医療学講座 特任教授 杉村基先生
「女性のライフサイクルから見た女性診療」