8/24に行われましたGRのダイジェストをお届けします!
今回は3人の専攻医の先生方の振り返りです。
①M先生
複雑困難事例の振り返りでした。
自宅に家族と住むるいそうと認知機能低下がある高齢者患者に対し、食事を摂っていただくための提案を医療従事者側からご家族へ行いましたが、その提案がなかなかご家族には受け入れられず治療が進まないという難しいケースでした。
クネビンフレームワーク(問題の種類をその性質によって分類し、それぞれの分類に対してどのように考え、行動すべきかのプロセスを体系づけたもの)を活用し、今回のケースを整理しました。
そしてPatient Centred Assessment Method(PCAM)という複雑性を評価する方法で今回のケースを分析し対応をされていました。
新しい学びが多い素晴らしい発表でした。
②O先生
複雑困難事例の振り返りでした。
劣悪な環境下で家族と住む皮膚がんと認知機能低下がある高齢者患者に対し、医療介入を行っていこうとしますが、独特の解釈を持つ家族のため、医療介入がなかなかできない難しいケースでした。
地域包括ケアセンターと連携し対応していこうとしますが、なかなかうまく進まず、連携の難しさなども考えさせられました。
また、経済的側面でベストなケアが受けれないこと、ネグレクトなど現代の医療の問題点も考えさせられる素晴らしい発表でした。
O先生長期的な全人的関係に基づくケアなどの例の振り返りでした。
バセドー病で挙児希望のある女性患者とO先生が、初診から3年間の長期的な関係を通して学んだことを振り返るものでした。
その中で、プレコンセプションケア(女性やカップルに将来の妊娠のため の健康管理をし,健康状態を改善させるための ケア )についての重要性を学び、日本と海外の違いや日本で行う場合の課題についてなどを発表していただきました。
女性だけのものではなく男性にも関わりがあるものであるということなど多くの発見があり、今後是非日々の診察に活かしていきたいと考えさせられる素晴らしい発表でした。